一番の狙い目

茨城県の医療事情を見ますと、自県における医療機関の充実度は決して高いとは言えません。しかし、県東部に限って言えば、隣接しているつくばエリアや栃木県の医療施設に依存しています。これは交通の利の恩恵を受けているということになります。
それでは、西部はどうなのでしょうか。筑西市、桜川市、結城市、下妻市といった県西部の筑西・下妻保健医療圏と呼ばれる地域は県が勧める地域医療再生計画の対象となっています。つまり、このエリアの医療の整備が急務とされているということです。
東部においても良い状況とは言えません。言ってしまえば県外の医療施設に依存している状態です。茨城県東部の住民の半数はつくばエリアなどの県エリアの外の医療機関に出向いて治療を受けたりしていますし、その中の3割ほどは、はるばる栃木県まで出かけていくのです。
つまり、この状況は茨城県内の医療施設では治療が完結しない状況を端的に表しています。もっと言えば、茨城県では県内部だけで見れば医療体制が脆弱であると言わざるを得ない状況です。
普段の診察や緊急性の低い治療であればそれでも良いかもしれません。しかし、救急医療や長期のリハビリを行う場合はどうでしょうか。特に栃木県にまで出かける必要がある場合はその距離的な負担は決して軽いものではありません。在宅医療を希望する場合も同じことが言えます。
一番問題視されているのは、心疾患や脳疾患に対する対応がほとんどできないということ。茨城県はこれらの発症率が全国平均よりも高いのですが、対応できる医療施設や医師の数が圧倒的に不足しています。また、県内にがんも含めた専門的な高度医療を提供できる拠点となる医療施設もありません。
このような状況を県でも当然憂慮しており、医療施設の充実と医療スタッフの拡充に力を入れています。特に現在は近隣の県と比較しても少ない医療施設の拡充が今後進むということを考えれば、将来的には茨城県ほど多くの医療スタッフを求めているところはありません。間違いなく関東エリアで一番医療スタッフを望む県です。
実際に看護師の需要は爆発的に増えており、どの医療施設も必要な人員の9割程度しか確保できていません。必要な人員とは医療機関として活動するための最低限の人数であり、今後5年で4,000人超の看護師の人員増が必要とされている状態ですから、就職するにも転職するにも看護師にとっては一番の狙い目となる県であることは間違いありません。

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